理事長所信
成長
~より良い明日を創るために~
【はじめに】 青年会議所とは「奉仕」「友情」「修練」という三つの信条を軸として、明るい 豊かな社会の実現を目標に、20 歳から 40 歳までの青年経済人によって運動を展 開する団体です。三浦青年会議所もその理想を追い求め、1962 年に発足してか ら今日に至るまで、三浦市の発展に寄与すべく活動を推進してまいりました。
しかしながら時代の変遷とともに、まちを取り巻く環境は大きく変化してい ます。三浦市の人口は年々減少の一途を辿っており、2024 年 3 月には総人口が 4 万人を下回りました。また、少子高齢化、各産業の担い手の減少、住民の生活 に影響を及ぼす交通課題など、抱える問題は枚挙にいとまがありません。
そのような状況下でも、勇気と情熱を持って問題に真正面から立ち向かうの が、我々青年会議所です。「自分が、家族が、仲間が住み暮らすまちをより良く する」という志を共有し、地域のリーダーとして未来により良い影響を与えるた め活動し続けることが我々の存在する意義であり、使命であります。
我々三浦青年会議所は、先輩諸兄姉から確かな伝統を受け継ぎ、同じ三浦で生 きる団体や企業、行政の方々との連携を強化することで、自分自身が、周りの 人々が、三浦というまちが成長できるような運動を推進してまいります。
【まちの成長】
三浦市は三方が海に囲まれた、風光明媚な景色を望むことのできる自然豊かな地域です。都内からのアクセスも良く資源にも恵まれ、観光地としてだけでなく居住地としても魅力のあるまちですが、対外に向けてまだまだ発信の余地があり、三浦が今後発展するためにはより効果的な方法を模索する必要があります。今年度は地域活性化を成功させるうえで求められる要素を学ぶ機会を展開するとともに、三浦の魅力を知ってもらうきっかけを創る事業を構築します。そのためにも、行政や各関係諸団体と連携を強化し、より広い範囲へこの運動を伝播する事ができるよう努めてまいります。
また、本年は任期の満了に伴い三浦市長選挙が実施されます。これは行政の首長を選出する大事な選挙であり、市民は有権者として投票する権利があります。我々はまちづくりを推し進める組織として、立候補者の主義主張を広く発信し、今後の三浦市の発展にむけて市民が主体的に判断を行うことのできる事業を構築するとともに、新しく始動する行政の動きを学ぶ機会を創出します。
【子どもたちの成長】
三浦市の未来を考えたとき、子どもたちの郷土愛を醸成しまちに愛着を持ってもらうことは必要不可欠なことではないでしょうか。まちを好きになることでまちを良くしたいという想いが生まれ、その想いが次の行動へと繋がりまちは発展するのです。三浦市は自然環境が豊かであり、私自身も海での素潜りや山での虫取りをして幼少期を過ごしました。その経験が郷土愛を育み、今に至るまでの青年会議所活動に活きています。
子どもたちにとっては毎日が刺激的で新鮮なものです。生まれ育った三浦での思い出が色鮮やかで素敵なものとなり、心豊かな大人へと成長するための一助となる事業を構築いたします。
また、「わんぱく相撲三浦場所」も例年に倣い開催を予定しております。本事業は今回で25回を迎える歴史ある大会となります。本大会が子ども達の成長の一助となり参加してよかったと思ってもらえるように、三浦市や三浦市相撲連盟と共に実施に向け尽力させていただきます。
【青年経済人としての成長】
青年会議所は経済人の学びの場でもあります。活動する中で学び得たことを社業に還元し、その会社が発展することでまちに好影響を与えることが出来ます。但し、自ら学びたいという意思をもって取り組まなければ自分の身にならず、成長に繋げることは出来ません。常に「分からないことを分からないままにしない」ことを頭に置き、能動的に情報を掴むことのできる人財を育成することが求められます。
本年は改めて青年会議所での運動を学ぶ機会をメンバーに提供し、資質向上を図ると同時に組織の中核を担うことのできる人財育成を実施します。併せて、経営者として求められるスキルを磨く機会を創出することで、まちの経済を牽引することができるリーダーの育成を目指します。
また、「人は人によって磨かれる」という言葉にもあるように、人の成長は他の人との関わりの中で促進されます。同じ目標に向かう仲間同士が交流することで、個性が磨かれ人間としての魅力が向上するのです。青年会議所にはバックグラウンドの異なる多種多様な会員が在籍し、思いがけないような出会いがあり生涯続くような関係を作ることのできる機会に溢れています。日本青年会議所や関東地区協議会、神奈川ブロック協議会への出向はまさしく機会の宝庫と言えるでしょう。一人でも多くのメンバーに出向先で成果を得てもらい、今後の活動へ還元し更なる発展へ繋げてまいります。
【組織の成長】
組織力の向上は公正な組織運営が維持できてこそ成り立ちます。60年以上の歴史を持つ三浦青年会議所は、組織として遵守すべきルールは徹底しつつ、新しい技術や考え方を取り入れ検証を行っていくことで、組織のアップデートを図り運動を継続してまいりました。本年も各会議や運動の推進方法の見直しを図り、より効果的で透明性のある組織運営を目指します。
また、青年会議所は40歳で必ず卒業しなければならないという制限があるため、常に新しい会員を拡大し新陳代謝を図ることが求められます。しかしながら近年会員数は減少傾向にあり、会員一人当たりにかかる責任や負担が増加しつつあります。ここで改めて初心に立ち返り、青年会議所の魅力をメンバー一人ひとりが伝えられるよう意識を共有し、会員拡大への意欲を高め、組織一丸となって運動に取り組んでまいります。
更に、本年は他団体との協働にも注力します。継続事業である献血例会ではより多くの献血数を確保するため、協力団体間の情報共有を行い、有効な手段を模索します。また、今後起こりうる災害に備えるために、神奈川ブロック協議会が規定する災害時相互連携支援ガイドラインである「CHARMかながわ」について理解を深め、行政や各関係諸団体との連携方法を再確認し、防災のネットワークを強固なものとします。
【結びに】
私が三浦青年会議所へ入会してから、今年で7年目を迎えます。入会当時の自分はまだ三浦に帰ってきたばかりで、地元の友人は皆市外へ出てしまい知り合いもろくにおらず、自分の仕事の範疇でしか行動しておりませんでした。まちの為に何かをするなど考えも及ばず、ただ漫然と日々を過ごしていたように思います。
そのような自分が、青年会議所の活動を通じて三浦青年会議所の現役メンバーやシニア会の先輩方、各地の青年会議所の同志たちと交流する中で、「本気でまちを良くしたい」という熱意を肌で感じ、青年経済人として、さらには一人の人間として大事なことを学ばせて頂きました。これらの経験は、この組織だからこそ得られたものであり、私の人生にとってかけがえのない大きな財産となっています。
今年度はスローガンを「成長」とさせて頂きました。個々の成長が組織の成長へとつながり、その組織の成長がまちを発展させます。そして、その発展が私たち一人ひとりをさらに成長させる、そのような好循環が生まれます。そのためにも、我々青年会議所が率先して成長のきっかけを掴み取り、循環の起点となることで三浦の明日を創り上げます。
明るい豊かな社会とは、人々が笑顔に溢れ未来に希望を抱くことのできる社会であると私は考えます。その理想を実現するため、また、これまでこのまちに育てていただいたご恩に報いるためにも、三浦のより良い明日を目指し1年間運動に全力を尽くすことをお誓い申し上げ、公益社団法人三浦青年会議所第64代理事長として、1年間邁進してまいります。